私が和室の部屋に住むことになって早3年の月日が流れました。
そういえば、引越する前に、部屋の寸法がよく分からなかった経験をしたので、備忘録代わりに、ご紹介します。
不動産屋で間取り図に、具体的な寸法(〇〇cm)の記載がなく、「〇〇畳(〇帖)」って記載がなくてお困りのあなたは参考にしてみてくださいね。
本記事では、「畳1畳のサイズ」と「四畳半の部屋の寸法」について紹介してます。
- 不動産の見取り図に「4畳半」としか書いてなく、具体的な寸法がイメージできない人


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畳一畳の大きさは何センチなの?四畳半の寸法も
結論から言いますと、畳一畳の大きさは地域によってサイズが違います。
なので、四畳半の部屋といっても、関東と関西では、「広い」と感じるか、「狭い」と感じるか、変わってきます。
畳って5種類あるんですよ
そもそもですが、畳って5種類あって、大きさや長さがそれぞれ異なります。
- 江戸間(関東間、五八間)
大きさ:5尺8寸×2尺9寸(全国的な標準サイズになります)
地方:東京などの関東地方、東北、北海道、東日本の大部分 - 団地間(五六間)
大きさ:5尺6寸×2尺8寸
地方:全国のアパート、マンション、集合住宅 - 京間(本間、本間間)
大きさ:6尺3寸×3尺1寸5分
地方:京都などの関西地方、中国、九州地方 - 中京間(三六間)
大きさ:6尺×3尺
地方:名古屋、岐阜などの中部地方、岩手、福島、山形などの北陸地方、沖縄の一部 - 六一間
大きさ:6尺1寸×3尺5分
地方:広島、岡山などの山陰地方、近畿地方の一部
一般的に多いのは、江戸間と団地間になります。
私は東京在住でしたので、団地間の寸法と近かったです。
江戸間の畳の大きさ
畳 | cm×cm | m×m | ㎡ | 坪 |
1畳 | 176×88 | 1.76×0.88 | 1.549 | 0.468 |
4.5畳 | 264×264 | 2.64×2.64 | 6.97 | 2.106 |
6畳 | 352×264 | 3.52×2.64 | 9.293 | 2.807 |
8畳 | 352×352 | 3.52×3.52 | 12.39 | 3.743 |
10畳 | 440×352 | 4.4×3.52 | 15.488 | 4.679 |
12畳 | 528×352 | 5.28×3.52 | 18.586 | 5.615 |
団地間の畳の大きさ
畳 | cm×cm | m×m | ㎡ | 坪 |
1畳 | 170×85 | 1.75×0.85 | 1.445 | 0.437 |
4.5畳 | 255×255 | 2.55×2.55 | 6.503 | 1.965 |
6畳 | 340×255 | 3.4×2.55 | 8.607 | 2.619 |
8畳 | 340×340 | 3.4×3.4 | 11.56 | 3.492 |
10畳 | 425×340 | 4.25×3.4 | 14.45 | 4.366 |
12畳 | 510×340 | 5.1×3.4 | 17.34 | 5.239 |
京間の畳の大きさ
畳 | cm×cm | m×m | ㎡ | 坪 |
1畳 | 191×95.5 | 1.91×0.955 | 1.824 | 0.551 |
4.5畳 | 286.5×286.5 | 2.865×2.865 | 8.208 | 2.48 |
6畳 | 382×286.5 | 3.82×2.865 | 10.944 | 3.306 |
8畳 | 382×382 | 3.82×3.82 | 14.592 | 4.409 |
10畳 | 477.5×382 | 4.775×3.82 | 18.241 | 5.511 |
12畳 | 573×382 | 5.73×3.82 | 21.889 | 6.613 |
中京間の畳の大きさ
畳 | cm×cm | m×m | ㎡ | 坪 |
1畳 | 182×91 | 1.82×0.91 | 1.656 | 0.5 |
4.5畳 | 273×273 | 2.73×2.73 | 7.453 | 2.252 |
6畳 | 364×273 | 3.64×2.73 | 9.937 | 3 |
8畳 | 364×364 | 3.64×3.64 | 13.25 | 4.003 |
10畳 | 455×364 | 4.55×3.64 | 16.562 | 5.004 |
12畳 | 546×364 | 5.46×3.64 | 19.874 | 6.004 |
六一間の畳の大きさ
畳 | cm×cm | m×m | ㎡ | 坪 |
1畳 | 185×92.5 | 1.85×0.925 | 1.711 | 0.517 |
4.5畳 | 277.5×277.5 | 2.775×2.775 | 7.701 | 2.326 |
6畳 | 370×277.5 | 3.7×2.775 | 10.207 | 3.308 |
8畳 | 370×370 | 3.7×3.7 | 13.69 | 4.136 |
10畳 | 462.5×370 | 7.625×3.7 | 17.113 | 5.17 |
12畳 | 555×370 | 5.55×3.7 | 20.535 | 6.204 |
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なんで5種類もあるの?
上が江戸間、下が京間の畳です。
実際に、畳を重ねて比べてみると、手のひら1つ分の大きさの違いがありました。
畳は天皇や公家など高貴な人だけの贅沢品だった
畳の原型が生まれたのは石器時代で、当時は植物の皮や布を編み込んだ薄い敷物でした。
その後平安時代には、木の板を芯にしてい草の畳表(たたみおもて)を巻いてくるんだスタイルに進化し、現在のような分厚い畳が誕生。
当時の畳は、天皇や公家など高貴な人たちだけが使う高級品で、板の間の上に置いてクッション代わりにしたり、寝転ぶ時のベッドとして、持ち運んで使われていました。
室町時代には書院造が生まれ、床が板の間から畳敷きに変わっていきました。
従来とは異なり、畳を持ち運ぶ必要がなくなったため、畳の厚さは徐々に増していったのだとか。
一般の人向けのサイズは、小さくしようと公家に気を遣った(空気を読んだ)
そして安土桃山時代には茶道が発達し、武士や豪商も畳を使うようになりますが、当時、畳のサイズには格式があったそうです。
宮中では長辺が7尺(約2120mm)と大き目の畳が使われていましたが、武士や豪商は「同じサイズではおそれおおい」という理由からやや小さめの6尺3寸のものを使っていました。
これが現在の『京間』の原型で、都を中心に広まっていったとされています。
江戸の建物と京都の建物は作り方が違った
さらに時代を経て江戸時代になると、一般の商家や農家でも畳が使われるようになりました。
しかし、この時期から上方の畳と江戸の畳に差が生まれることになります。
その原因は建築方法の違い。
それまで京都を中心とする現在の近畿地方では、畳のサイズを元に柱を設置し部屋の大きさを決めていく畳割(たたみわり)という設計方法が一般的でした。
しかし、江戸時代になると、柱と柱の間の長さに、畳のサイズを合わせる柱割(はしらわり)という方法が採用されるようになりました。
これにより、『江戸間』は柱の太さの分だけサイズが小さい、長辺が5尺8寸(1760mm)サイズの畳になりました。
その結果、古くからの建物が多い関西では『京間』が使われる一方、関東や東北では新しい設計方法の建物が多いため、江戸時代以降に普及した少し小さめの『江戸間』が主流になったというわけです。
この頃、各地域でそれぞれの住居の建築方法に適した畳のサイズが作成されることになります。
地域ごとに、気候や原料となる井草の価格によって独自のサイズが考案されていきました。
高度経済成長時代に突入!
公団住宅やアパート、マンションなどで使われている『公団間(こうだんま)』(1700×850mm)というサイズもあります。
こちらは文字通り、公団マンションや団地といった集合住宅で主に使用されます。
高度経済成長期の集合住宅の発展とともに普及していった新しい畳のサイズです。
進化し続ける畳のラインナップ
実は、使う人の生活スタイルやニーズに合わせ、畳の種類もどんどん増えてきているんです。
たとえば、赤ちゃん用にクッション性をもたせた畳床を使った畳を作ったり、ペットがいる家庭向けに、汚れが目立ちにくい樹脂や和紙を使った畳を開発したり…
その他、幼稚園向けに畳の縁をかわいくデザインしたものも。
奈良時代に生まれた畳は、素材や機能、装飾性も多様化し、今も進歩を遂げているのです。
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実はオーダーメイドが多い
畳の種類によってサイズが違うのも驚きですが、実は畳のサイズはオーダーメイドで作られてることが多いです。
実際に、私も寝室の畳の寸法を測定したんですが、江戸間の畳のサイズよりも少しだけ小さいサイズが一部ありました。
私の住居はアパートですが、畳屋さんがきちんと部屋の寸法にぴったり合うように調整して作ってくれてます。
なので、正確な部屋のサイズを知りたい人は、メジャーをもって実際に部屋の寸法を測定する方法がオススメです。
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【要注意!!】壁の厚さで「実際の部屋の大きさ」が変わります
最後に注意して頂きたいのは、壁の厚さによって「実際の部屋の大きさ」が変わるということです。
要は、不動産屋の見取り図では「6畳」と記載があっても、実際の部屋のサイズが「6畳よりも狭い」ということが、よくあります。
不動産広告で記載されてる面積は壁芯面積(壁の中心から測った面積)で測定されているから。
上記のように、紙に記載されてる専有面積だけを信じると、「思ってたよりも狭いな」ってことになります。
壁の厚さは、建物の構造やメーカーによって異なりますが、10cm~25cmと幅があります。
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正確なサイズはメジャーで実際に測るのがベスト
「畳1畳のサイズ」と「四畳半の部屋の寸法」について紹介しました。
畳の部屋って、少なくなってきてますが、実際に住んでみると居心地が良いんですよね。
凹みとか気を付けないといけないことはありますが、夏の日々に素足で触れる独特の感触は気持ちいいんです!
引越先の物件で、サイズが畳で記載があったら、本記事の一覧表を参考にしてみてくださいね。
ただし、入居する際には、必ずメジャーを持って下見の段階で測定してみてくださいね!


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