エウレカセブンというアニメを知ってますか?
アニメ好きなら、一度は聞いたことがある名作中の名作と呼ばれてる作品です。
2018年に公開された劇場版は、アニメでは語られなかった伏線を丁寧に回収されていると評判が高かったので、レンタルして観てきました!
これ、期待を200%超えるぐらい楽しかったので、その魅力をご紹介します。
本記事では、映画「ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン」の評価と感想について紹介してます。
- エウレカセブンって聞いたことあるけど、観たことない人
- 初代エウレカセブンにハマったことがある人
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ANEMONE 交響詩篇エウレカセブンをレンタルしたら予想以上に良かった
ぶっちゃけ、観る前まではそんなに期待してませんでした。(ごめん)
「どうせ、アニメ版の総編集って感じでしょ?」
って思ってました。
実際に、鑑賞初めて10分後・・・。
これは、全く新しいエウレカセブンだ・・!!
アニメ版で体感した、あのドキドキとワクワクが止まらねぇ!!
俺たちのエウレカセブンが色あせることなんかなかった!
お世辞抜きで、最高でした。
交響詩篇エウレカセブンってどんな作品?
14歳のレントンは英雄扱いされる父親にコンプレックスを持ち、勉強が苦手でクラスでも浮いていた。
一緒に暮らす頑固者の祖父アクセルは家業の機械整備屋を継げと口うるさい。彼にとってリフが唯一とも言える楽しみで、天才リフボーダー、ホランドに憧れ、懲りずに日々練習を重ねていた。
しかし辺境のベルフォレストに良い波が来ることもなく、街で唯一のリフボード屋も街を去り、お気に入りのリフスポットは軍の演習場となり立ち入り禁止になる。そんな最悪続きのある日の晩、ニルヴァーシュが自宅に墜落しレントンの部屋を半壊させる。
ニルヴァーシュの中から神秘的な少女・エウレカが現れた。
整備工場を営むアクセルとレントンは機体整備を引き受けるが、突如ミサイルが飛来し工場は大破、エウレカは応戦するためニルヴァーシュに乗り出撃してしまう。激しい空中戦が繰り広げられる中、祖父から託された拡張パーツ、アミタ・ドライヴをニルヴァーシュに届けるため、レントンはリフボードを握りしめエウレカへの想いとともに空へと飛び出して行く。
アミタ・ドライヴをセットオンすることで真に目覚めたニルヴァーシュはセブンスウェルを発揮し、戦闘は終息した。その後、レントンはホランドとエウレカの誘いを受け、ゲッコーステイトに入ることを決意する。
改めまして、「交響詩篇エウレカセブン」ってどんなアニメだと思いますか?
何となくロボットが出てくるアニメ・・・
くらいのイメージを持っている方は多くいらっしゃるかもしれませんね。(私もそうだった)
全く見たことのないあなたに言いたい。
「交響詩篇エウレカセブン」とは「人生」なんです。
恋愛、友情、約束、使命、絶望、希望、勇気、家族・・・。
ありとあらゆる人生の要素がこの全50話にギュッと凝縮されています。
こんなに濃いアニメって今、もう作れないと思うんですよね。
というか「交響詩篇エウレカセブン」以来そんなアニメには未だ出会えていません。
とは言いましても、こんなざっくりとした説明ではなかなか作品をイメージしにくいですよね。
ということで本作「交響詩篇エウレカセブン」を一言で言い表した名セリフを紹介したいと思います。
「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。」
このセリフは劇中で何度も登場するのですが、このセリフこそが本作の魂といっても過言ではありません。
本作の主人公はレントンという14歳の少年です。
その14歳の少年が全50話を通して、さまざまな困難、喜びそして出会いを経験する中で、成長していき、そして最後には彼は大切なものを勝ち取ります。
その過程を描き出した作品というのが、「交響詩篇エウレカセブン」というわけです。
つまり、本作の主軸は、1人の少年の成長物語であり、そして1人の少年が全50話を通して大切なものを勝ち取る物語であるということです。
映画「ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン」のあらすじ
まだ幼かったあの日。
父、ケン は幼いアネモネを残して戦いに赴き、そして帰ってこなかった。
ちゃんとお別れを言うことができなかったアネモネの小さな胸に深く残る後悔。7年が経過した。アネモネは父が散った戦場――東京にいた。
人類の敵、7番目のエウレカ=エウレカセブンと戦うための組織・アシッドの一員として、アネモネには人類の希望が託されていた。
そして、アネモネはエウレカセブンの中へとその精神を送り込む。アネモネがエウレカセブンの中で出会ったのは、ドミニクという青年と、エウレカという青緑の髪をした少女。
この出会いは何を意味するのか。そして、見え隠れするレントンという名の少年の姿。アシッドに囚われていた謎の男・デューイは予言する。
「お前たちが見ているエウレカセブンはエウレカセブンではない。偽りの神が創っては破棄した無数の不要な世界。いわばゴミの山だ」アネモネとエウレカが出会った時、全ての真実が明らかとなり、新たな世界の扉が開く――。
今作は、エウレカセブンの中でも、宿敵として立ちはだかり続けたアネモネという少女の秘密についてのお話です。
アニメ放送時から、主人公のレントンとエウレカよりも、アネモネにこそ幸せになってほしい!!とファンの間から人気があったキャラクターです。
アニメ版では語られなかった、幼少期からのエピソードが語られていて、アネモネファンだけでなく、エウレカファン皆が注目する、作品の大きな謎について回収される重要な作品でした。
評価と感想
とんでもない映画の誕生を目撃してしまったような気がします。
これまでのエウレカセブンシリーズを振り返ってみると実に『ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』という作品は感慨深い内容です。
まず、『交響詩篇エウレカセブン』の劇場版として製作された『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』はその世界線を分離させることで新たな神話を紡ごうとしました。
一方で、続編として製作された『エウレカセブンAO』は非常に意欲的な試みだったと言えます。
スカブコーラルという物質が時間や空間を超越するデバイスとしての機能を果たすという設定を付与したことで、エウレカユニバースの可能性を拡張したと言えます。
映画版第1弾された『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』は、リブートということでオリジナル版をの設定を変えて新たにレントンの物語を再スタートさせました。
そして第2弾『ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』はまさにそんなこれまで分岐し、捩れ、複雑化してきたエウレカユニバースを1つの方向へと導いた作品と言えます。
今作ではスマホの画面サイズ、アネモネがこじ開ける扉のサイズ、オリジナル版の映像のアスペクト比、新作映像のアスペクト比のコントラストが、アネモネが父へと迫っていくプロセスを表現するに当たって重要な役割を果たしていたように思います。
前作『交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション1』はレントンとエウレカの物語を、レントンと父アドロックの物語に再編してみせました。
一方で今作はテレビシリーズでは孤独な少女だったアネモネに家族という設定を付与することで彼女と父の物語を描こうとしました。
そして、そこにはオリジナル版から脈々と受け継がれてきた「何かを犠牲にしないと、何かは手に入らん。何を失い、何を得るか。未来を選ぶのはお前だ。」の精神が息づいています。
また物語はレントンのケースであっても、アネモネのケースであっても、自分の父親が守ってくれた「世界」を守ろうと決意する方向へと導かれていきます。
自分の父親と向き合うという行為を媒介として、そんな父親が守ってくれた世界と向き合うという物語を演出しているわけです。
そういう何かを犠牲にしながらも、選択し、「未来」を掴み取ろうとするプロセスを描いているという点は本作においても変わっていないわけです。
しかし、『ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』はそれだけでなく、おそらくエウレカの物語になるであろう次回作に向けてもう1つのエウレカセブンシリーズの大切な魂が反映されています。
それは「共生」というテーマです。
このテーマはエウレカセブンシリーズにおいて常に中心に据えられているものであり、一度もブレたことはありません。
ただこれまでの作品においてその共生の象徴として描かれてきたのは一貫してレントンとエウレカなんです。
レントンとエウレカが本作の共生というテーマを常に体現してきたのです。
そして『ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』という作品は、それすらも脱構築しようと試み、実際にやってのけたわけです。
テレビシリーズではほとんど交わることのなかったアネモネとエウレカという本作の代表するヒロインがぶつかり合いながらも手を取り合い、重い扉をこじ開ける終盤のシーン。
この手は離さないと告げたアネモネの姿に一瞬レントンの姿がフラッシュバックしたことからも、この「共生」のシンボルの脱構築は明確に意図された上で行われていると言えるでしょう。
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アネモネの名言に震えた
もし、この戦いが終わっても、
生きていいって言われたら、
小さな鏡を一つかって、
ほほえむ練習をしたい。
何度も何度も練習しよう、
もう一度会うために。
もし、だれも傷つけずに
生きていいと言われたら、
風にそよぐ髪を束ね、
大きな一歩を踏みしめて、
胸を張って会いに行こう。
生きていたい、ありがとうを言うために。
生きていたい、たくさんの気持ちを送るために。
生きていたい、気づかなきゃ良かった、こんな気持ち。
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主題歌は現役中学生が歌ってるって知ってた?
本作の主題歌を担当したのはRUANNさんです。
アネモネが主人公の物語にはぴったりな人選なのかもしれませんね。
ちなみに本楽曲の作詞にはエウレカセブンシリーズではお馴染みの元SUPERCARのいしわたり淳治さんも参加しています。
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I Can Fly!! どこまでも飛べる少年の心を取り戻そうぜ!
映画「ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン」の評価と感想について紹介しました。
言葉で説明すると、少し難しくなってしまうエウレカセブンの世界観ですが、。。
アニメ版もそうでしたが、私たちが忘れてしまった、少年のあの熱い気持ちを思い出させてくれる名作です。
映画版になっても、その魂は輝き続けてました!
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