どうも、ネフローゼ歴26年の美堂(@midou_kyouji)です。
桃色・白・緑を見かけると、そろそろひな祭りだなと感じますよね。
ひな祭りのこの3色は菱餅から由来しているのですが、色の意味や色の順番の意味って知ってますか?
そもそも、菱餅がなければ「ひなあられ」も誕生してなかったって知ってましたか?
菱餅の色に込められた意味と歴史の謎を紐解いていきます。
- 菱餅の色の意味が知りたい人
- 菱餅の色の順番の意味が知りたい
本記事では、「菱餅の色の意味」と「色の順番の意味」についてご紹介してます。
菱餅の色の意味について
菱餅の色にはちゃんとした意味があります。
その由来と込められた想いをご紹介します!
【ひなまつりの3色の意味】
- 赤色(実際は桃色)について
→ 山梔子(クチナシの実)入り/魔除け/解毒作用/桃の花をイメージ - 白色について
→ 菱の実入り/子孫繁栄、長寿/血圧低下/清浄、純白の雪をイメージ - 緑色について
→ 蓬入り/厄除け/増血作用/健康、新緑をイメージ
菱餅の色の順番の意味について
菱餅の3色にはそれぞれ意味が込められていますが、実はその重ねる順番にも意味があります。
【色の重ねる順番によって意味が変わる】
- (下から)緑・白・赤の順番
→ “雪の下には新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲いている” - (下から)白・緑・赤の順番
→ “雪の中から新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲いている”
3色を用いて春を表現するなんて、オシャレですよね。
見ていて、華やかな気分になりますしね。
更に豪華にするために、「黄色」などを入れて、5段7段と豪華な菱餅もあります。
菱餅の由来について
そもそも、どうしてひな祭りに菱餅なのでしょうか?
日本の季節行事の多くは中国の影響が強いです。
ひな祭りもそのルーツは中国からきてます。
【中国から日本に「ひな祭り」が伝わった流れ】
- 古代中国では上巳節(3月最初の巳の日に厄払いをする行事)に母子草(ははこぐさ)を入れたお餅を食べる風習がありました。
※母子草とは春の七草のひとつ御形(ごぎょう)のこと。 - これがいつしか日本に伝わるのですが、母子草を用いると、母と子をついて餅にするのは縁起が悪いと嫌われたこともあり、蓬(よもぎ)を用いるようになりました。
- その後、上巳節が3月3日に制定され、上流階級で人気だった「ひな遊び」(または「ひいな遊び」。小さな人形などで遊ぶおままごと)と結びつき、ひな祭りへと発展していきました。
【蓬(よもぎ)を使う理由】
蓬は大変香りの良いもの。
昔から香りの強いものには邪気を払う力があるとされています。
ひな祭りに蓬餅(草餅)を食べる地方が多いのはその名残でしょう。
また、地域によっては、母子草で草餅を作る風習が残っています。
「桃の節句」という別名は、桃の開花時期につながるというだけでなく、桃の木が邪気を払う神聖な木と考えられていたからです。
ひな祭りに菱餅を飾るのはどうして?
菱餅は、女の子の健やかな成長や厄除け、子孫繁栄、長寿を願って飾られます。
江戸時代に五節句が制定され、3月3日が「上巳の節句」(桃の節句)と定められると、5月5日の「端午の節句」が男の子の節句であるのに対して、3月3日は女の子の節句として定着していきました。
【菱餅が菱形になった理由】
- 江戸時代初期は2色だった
→ 当時は、蓬餅の緑に菱の実を入れた白い餅を組み合わせたもの、つまり緑と白の2色だけでした。
これを緑・白・緑の3段、あるいは5段にしていたようです。 - 菱形の意味は心臓を表現したと言われている
→ 菱形に関しては諸説ありますが、心臓の形を表現したからと言われています。四角を伸ばして長寿を願うという説があります。
【ひし餅が菱型になった諸説一覧】
- 説その1
→ 元々三角形だったものが、菱の繁殖力が高いことから子孫繁栄につながりました。また、菱の実を食べて長生きした仙人にちなんで菱の形にしたという説。 - 説その2
→ その昔、宮中では新年行事「歯固めの儀式」というものがありました。正月に菱葩餅(ひしはなびらもち)白みその餡・桃色の餅・ゴボウをくるんだ和菓子を平安時代には食べる儀式がありましたが、それがおせち料理の一つに数えられて元になったという説。 - 説その3
→ 室町時代には正月になると紅白の菱形の餅を食べていました。その後、宮中にも取り入れられたとき、他の餅を重ねた今のような菱餅が元だという説。 - 説その4
→ 民俗学的に心臓の形をかたどっているという説 - 説その5
→ 菱餅の切り方は小笠原家の家紋、”三蓋菱”をからきているという説 - 説その6←この説が色の意味と通じるので有力
→ 菱(ひし)とは水草の一つで、その実は堅くて鋭いとげに覆われているため、この鋭いとげが魔除けとされてきました。
また、3色の色もそれぞれ意味を持っているので、色形共に悪いものを取り除いて清純で健康に、長寿になるという縁起もののお供えものという説。
ちなみに菱餅を作るのは結構、大変なので、その様子をご覧ください↓
日本中がひし形のお餅というわけではないということですね。
【引千切という和菓子について】
京都でのお雛様の定番。ひちぎり。あこや餅とも呼ばれる。
中は、女雛が黒餡、雄雛が白餡。
緑の部分は、蓬の香り一杯。しっかりとした生地。
「引ちぎり」は文字通り、引っ張ってちぎるという意味。
宮中で大忙しのとき、餅を丸める暇もなく引っちぎって出したとのだとか。
菱餅の食べ方について
女の子がいない家庭では、菱餅を食べたことがない人もいるのではないでしょうか?
お正月に飾る鏡餅の場合、鏡開きまでお供えしてから、包丁で切らずに木槌や手で割り開き、お雑煮やお汁粉にして食べる風習がありますよね。
菱餅の場合はそういった決まりはありませんので、お供えしたあと、下ろして食べます。基本的にはお餅ですから、焼いたりして食べます。
ただし、菱餅の角をちぎりながら食べると、角がたたず丸く生きていけると言われています。
【ひし餅の食べ方】
焼き餅
→ 醤油をかけて海苔を巻いて食べるのはシンプルながら絶品です
鍋に入れてみる
→ 3月と言えど、まだ寒い日はありますよね。野菜たっぷりの鍋で温まるのも最高です。
うどんに入れてみる
→ いわゆる力うどんにして食べるのも美味しいですよね。
ひなあられは、菱餅が由来って知ってた?
ひな祭りにかかせない「ひなあられ」。甘くて美味しいですよね。
実はひなあられは、野外でひな遊びを楽しむときに持って行くための携帯食料だったと考えられており、菱餅を外で食べるために砕いて作ったという説もあります。
まとめ
菱餅の色の意味や、重ねる順番の意味と歴史について紹介しました。
ただのお飾りだと思っていた菱餅に、こんなに深い歴史と意味が込められているなんて私も調べるまで知りませんでした!
昔の人はみなさんオシャレセンスの人たちばかりだったんですね。
願いや想いをちゃんと理解した上で、菱餅を飾ることで一段とご利益が上がる気がしますね。
ひな祭りは美味しいものがたくさんあって、ついつい食べ過ぎちゃいますよね。
お腹まわりが気になってきた人は、ホットヨガLAVAで汗を流してみたり、食べても太らない絶品お菓子を食生活に取り入れてみるのもオススメです。
お餅の食べ過ぎには注意を!!
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