自分らしく生きたいあなたに贈る「ぼくたちに、もうモノは必要ない」 – ミドログ

読書レビュー

「周りの目線とか常識とか、そんなの捨てて自分らしく自由に生きてみたい!!」

そんなことを物心ついた頃から思って毎日を過ごしてる美堂です。どうも!

そんな私も先日、無事に31歳の誕生日を迎えまして、世間では「良い大人」として見られます。

(こないだ、友人のちびっ子には「おじちゃん」と呼ばれてしまいましたが・・・。)

今回は、読み終えて、少しだけ「自由に生きる」きっかけになれた本をご紹介します!

『ぼくたちに、もうモノは必要ない』

  • 自分らしく生きたいと思ってる
  • ミニマリストに興味がある
  • 忙しくて心の余裕がないなと感じてる
  • お金持ちになりたい(節約したりして、今より快適な生活を送りたい)。

こんな風に悩んでるあなたにこそ、是非一度手に取って読んでほしい1冊です。

私は別に、ミニマリストではないですし、自己啓発本の信者ではないですが、本書はマジで心がすっと軽くなるきっかけになったのでオススメしたいです。

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余計なモノ・考え・習慣を捨てて、自分らしく生きてみたくないですか?

ミニマリストという言葉は2015年に流行語大賞に選ばれたことで一気に有名になりましたが、正直、私は詳しく知りませんでした。

「ミニマリスト?モノを持たない人?え?無理じゃね?ってかありえないでしょ」

実際に、私の周りでミニマリストという考え方を実践してる人を見たことがなかったですし、恥ずかしながら「断捨離ブームの一種みたいなもんでしょ?」って思ってました。

ただね、本書を読んで、色々とミニマリストの生き方を調べていく内に、凄く共感したんです。

ってか、私が目指してる生き方の1つの可能性だなと思いました。

共感した理由は、これからの時代性を感じたからです。最先端の考え方にも思えました。

今の世の中って、情報・モノ・サービスで溢れかえってる世界ですよね。

だからこそ「選ぶ」ことが大切になってきてる気がするんです。

  • 自分にとって必要な」モノ・物事・考え・習慣
  • 自分にとって不必要な」モノ・物事・考え・習慣

ハッキリと自分の中で区別することでスッキリしますよね。

その結果、生きやすくなります。

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ミニマリストという生き方

ミニマリストって何?

持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。

自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイルである。

「最小限の」という意味のミニマル(minimal)から派生した造語。

物を持たずに暮らす人の意味では、2010年前後から海外で使われるようになり、その後日本でも広まったと見られる。

何を持ち何を持たないかは人それぞれだが、少ない服を制服のように着回したり、一つの物を様々な用途に使ったりするほか、誰かと共有したり借りたりすることで、自分が所有する物を厳選している点が共通している。

少ない物で豊かに暮らすという考え方自体は、環境問題の深刻化などを背景に以前からあった。

近年は、物だけでなく多くの情報が流通する中で、たくさんの物を手に入れても満たされなかったり、多くの物に埋もれて必要な物が見えなくなったりして生きづらさを感じる人たちが増え、自分にとって本当に大事な物を見極めて必要な物だけを取り込むことで楽に生きたいと共感が広がっているようだ。

必要な物だけを持つミニマリストの思想は、10年頃から流行した整理法「断捨離(だんしゃり)」などにも通じる考え方と言える。

(原田英美 ライター/2015年)  出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

(コトバンクより引用)

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ミニマリストって、一瞬憧れるけど、ありえなくないですか?

「捨てずに取っておけば、次回、買わずに済んだものとかあって逆に勿体なくない?」

「何か趣味があるなら、断捨離って無理だと思う」

「ジョブズのように、服は同じアイテムを複数ってバカじゃないの?」

ミニマリストに対して、こんな疑問を持たれる方も多いと思います。

ミニマリストとは、最小限主義者という意味なので、実際は何でもかんでも一気に捨てて空っぽの部屋で過ごす訳ではないです。

個人によって、適正量の最小限は人それぞれ違うので、個人差があります。

ジョブズのようにはいかないけど、仕事着をパターン化すると実際に凄く楽になります。

私は男性なので、基本的に今の会社ではスーツスタイルで通勤するので、スーツを5着(色違い)で、シャツも7種類ぐらい、スラックスも夏用と冬用で3種類くらい、そこにベストを4種類くらいとネクタイ(10種類)を組み合わせてパターンを決めてます。

職場の女性を観察してみると、大体、コーディネートを4~5パターンでローテーションを回してる方も実際に多いです。

私服においても、私は自分に似合うコーディネート例だけを4~5パターンでローテーションするようにしてます。

パターン化を決めてしまうのは実際にめっちゃ楽になります。

「モノの所有=執着」であることが多いので、何年も使ってないものを少しずつ捨ててみるというのもアリです。

何より、捨てた時にスッキリするんですよね!

年末に不用品を大量に捨てることあるじゃないですか?あれを小まめにやる感覚です。

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で、実際どうなの?

私は完全なミニマリストというには、ほど遠いですが、少しずつモノを捨てるようにしてミニマリズムを実践してます。

やってみての感想ですが、生活がとにかくスッキリとして、あらゆることが快適になってきてるのを実感してます。

家事も仕事もスムーズにいくような気持ちよさを実感する瞬間が増えてきてます。

ミニマリズムは生き方の1つのスタイルなのですが、大切なのは自分の人生をどれだけ自由に楽しめるかどうかだと私は思ってます。

長い人生の中で、気分が上がったり下がったりすることはたくさんありますよね。

人生は一度きりです。気になる映画や本、場所に行ったりして、人生のアルバムの1枚に加えてみることが大切じゃないですか?

今までのモノ中心の考え方から経験中心の考えに変えてみることは、人生を楽しむコツなのかもしれません。

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ミニマリストが増えると、景気が悪くなるってホント?

経済紙や年配の方に言われることがあるのですが、ミニマリストの考え方を持つ人が実際に増えたら経済的に悪影響を与えるから良くないと言う人がいます。

車・バイク・自転車・家電・玩具・本などが売れなくなる。

販売してる小売業者・卸売り業者の売り上げが落ちる

製造元のメーカー・原材料を扱ってる会社にも影響

製造業・消耗品を販売してる会社にも影響

不動産・物流関係にも影響

上記の流れのように必ずなるとは限りませんが、理論的には可能性は十分にありえます。

けどさ、これからの時代は「シェアリング」のサービスも増えてきてますし、様々な技術が進化していくので、ミニマリズム単体で経済に悪影響を与えるとは考えにくいです。

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若い人ほど、最近、欲しいものがないのですがこれって変?

今の若い人ほど、物欲が少ないと聞くことがあります。

色々な書籍でも書かれてますが、やはり時代性の一面もあるかと思います。

ひと昔前だと、結婚して、家を建てて、クルマを持つことが一種のステータスみたいになってましたよね。

けど、そういう絵に描いたような幸せの基準ってどうでも良くないですか?

『ぼくたちに、もうモノは必要ない』の中でも書かれてますけど、「幸せの基準」は人それぞれです。

私も31歳なので、いわゆる世間一般で言うと「ゆとり世代」で最近の若者みたいに見られますけど、20半ば頃から欲しいモノは少なくなってきてました。

私の場合は、家族の生活を支えるために収入のほとんどを生活費に充てていたのも要因の1つではありますけど、お金を稼いでもモノに使うよりかは家族にとって必要な生活必需品や医療費などに使ってましたね。

あとは友人との交友関係でたまに外食するぐらい。

20代って、仕事がめっちゃ忙しかったりすると、家に居る時間も無いですし、土日も休みなしで働いてる人も多いのでお金を使うヒマがないんです。

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佐々木典士さんについて

本書の著者である、佐々木典士さんはワニブックスに勤められている編集者さんです。

本書を読んでから気づいたんですけど、ミニマリズムに関する研究者とかではなく、一般的なサラリーマンだということに驚きました。

専門家的な難しい言葉とかは一切使われてなくて、感覚的には一般人にかなり近い言葉で書かれているので、かなり親近感が湧きますし、読んでて「あ~、分かる分かる!!」って思う瞬間がたくさんありました。

読んでて、感じたのは佐々木さんはかなりApple社の製品が大好きなんだなと感じました。

というか、スティーブ・ジョブズがめっちゃ大好きなのが分かります。

【著者略歴】

佐々木典士(ささきふみお)
編集者/中道ミニマリスト
1979年生まれ。香川県出身。早稲田大学教育学部卒。出版社のみを志望し、3年間就活をする。
学研『BOMB』編集部、INFASパブリケーションズ『STUDIO VOICE』編集部を経て、現在はワニブックスに勤務。
すべてを保存し、何も捨てられない汚部屋出身。2010年頃から、身のまわりのモノを手放し始める。
2014年クリエイティブディレクターの沼畑直樹とともに、ミニマリズムについて記すサイト『ミニマル&イズム less is future』を開設。本書が初の著書。

〇 佐々木典士さんの公式WEB
「ミニマル&イズム less is future

佐々木典士さんの公式Twitter

(amazonより引用)

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『ぼくたちに、もうモノは必要ない』を読んで思ったこと

なぜ、ミニマリストが生まれたのか?

  • 逆輸入されたミニマリズム
  • ミニマリストの定義
  • ミニマリズムは「目的」ではない
  • 到底手に負えない情報量
  • 「人間」は5万円前のハードディスク

そもそも、ミニマリズムという考え方が生まれたのかを佐々木さんの体験談と共に解説されてます。

その中でも、ミニマリストについて、

  • 「本当に自分に必要なモノがわかってる人」
  • 「大事なもののために減らす人」

この言葉に全てが集約されてるなと感じます。

『ただ他人の目線だけを気にした「欲しい」モノではなく、自分が本当に「必要」なモノがわかっている人。

大事なものが何かわかっていて、それ以外を「減らす」人のこと。(本書より引用)』

モノだけでなく、習慣や考え方って周りの目線を基準に考えてしまうことが多いですよね。

けど、ホントに自分にとって必要なことって自分を基準にすることが大切ですし、その方が自分らしく生きてると思いませんか?

なぜ、モノをこんなに増やしてしまったのか?

  • 「慣れ」という毒
  • 「自分の価値」を伝えるためのモノ
  • 誰でも「孤独」アプリがインストールされてる
  • あまりに多すぎる自殺者

本書の中でも、一番しっくりきた考えは、

『ぼくたちは叶った願いに次第に「慣れ」たのだ。「慣れ」はだんだん「当たり前」のものになる。

「当たり前」のものに、最終的に「飽き」てしまったのだ。(本文より引用)』

まさに人間の本質を突いた真理ですよね。

モノに対してだけでなく、仕事や会社、環境、お金に対しての感覚も、だんだんと「慣れ」ていってしまうものですよね。

就活や転職活動で、あれだけ苦労して面接して自己PRして、試験も受けて、ようやく入った会社で「自分を採用してくれたんだから、恩を返せるように誠心誠意頑張ろう!!」って初めは決意します。

けど、それから3~5年も経てば、仕事に対するやる気が失せて、会社や上司・同僚に対する尊敬する気持ちも無くなり、「こんなクソ会社、さっさと辞めてやる!!」って思ってたりしませんか?

全ての元凶は「慣れ」からくる「飽き」です。

捨てる方法最終リスト55!! さらに捨てたい人への追加リスト15!!

  • 1年使わなかったモノは捨てる
  • 人の目線のためにあるモノは捨てる
  • 思い出はデジタルの方が見返せる
  • 永遠に来ない「いつか」を捨てる
  • 「かつて」という執着を捨てる
  • レンタルできるものはレンタルする
  • 安いという理由で、買わない、タダという理由でもらわない
  • 捨てられるか「悩んだ」時点で捨てられる
  • モノが少ない方が個性的!
  • 「モノが少ない対決」をしない。持っている人を責めない。
  • ミニマリズムは「手段」であり、「序章」である

 

本書の中で、佐々木さんが実践してるモノの捨てる際のコツを70のリストで具体的に紹介されてます。

正直、これだけの捨てる理由があれば、誰でもミニマリストになれるだろうなって思うぐらい詳細に書かれてます。

1つ1つのノウハウは実際に本書を手に取って読んで頂きたいです。

本書を読んで、佐々木さんが伝えたいメッセージの共通点は、「自分らしく生きたいならミニマリズムは手段の1つだよ。」ってことです。

佐々木さん自身も何度も本文の中で記載されてますが、決して「ミニマリズムが最高の生き方でそれ以外はダメ」ということは一言も書かれてません。

あくまでも、あなたにとって叶えたい生き方があるなら、その為の過程の中の手段の1つとしてミニマリズムは活用できるかもって話です。

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モノを捨て、ぼくが変わった12のこと

  • 時間ができる
  • 生活が楽しめる
  • 自由と解放感を感じられる
  • 人と比べなくなる
  • 人の目線を恐れなくなる
  • 行動的になれる
  • 集中力が高まる。自己に徹する
  • 節約だってできる。エコにもなる
  • 健康になれる。安全である
  • 人との関係が変わる
  • 今、ここを味わえる
  • 感謝できる

自分らしく生きるための手段の1つとしてミニマリズムが有効だと、佐々木さんは本書の中でも記載されてます。

そのメッセージの中でも、以下のメッセージが私にはピッタシ心に響きました。

「一瞬で不幸になれる方法がある。それは自分を誰かと比べてみることだ。(本文より引用)」

「誰しも自分と誰かをついつい比べてしまう。問題なのは比べることには終わりがないということだ。(本文より引用)」

会社や学校でも、集団に所属することでどうしても他者からの評価を気にして、身近にいる人を「目標」や比較対象として過ごしてしまうことってありますよね。

もうさ、そろそろそんなの辞めにしませんか?

「いやいや!!社会ってそういうもんだから!!」

「理想論ばかり語ってるんじゃねぇよ」

って言われるかもしれません。

分かってます。誰かと比較しないで生きるってことは現実的には難しいのかもしれません。

けど、それでも、心の基本姿勢として「自分は自分」「他人は他人」であることを意識することで、ムダな「終わりのないレース」から抜け出しませんか?

だって、誰かと比べて自分に足りないことを1つ1つ数えたって意味がないですよ。ストレスも溜まりますし。

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幸せに「なる」のではなく、「感じる」

  • 「幸せのお手本」を捨てる
  • 幸せは50%遺伝で決まる
  • 環境は10%しか影響しない
  • 幸運にも不運にも人は慣れる
  • 幸せに「なる」ことはできない
  • 「なる」のではなく「感じる」幸せ
  • 幸せは自己申告制
  • ミニマリストになって変わった40%の「行動」

幸せの基準は人それぞれ違います。

「まだまだこう生きるべきという「幸せのお手本」のようなものは存在する。

定職に就き、結婚して、家庭を持ち、両親がちゃんと揃い2人か3人の子供を持つ。

孫の顔を見る。

こうある「べき」というような幸せのお手本。

これさえ「達成」できれば幸せになれるような目標。(本文より引用)」

日本の場合は、特に上記のようなテンプレのような誰が決めたのかよく分からない目標がありますよね。

国が違えば、幸せのお手本も変わりますし、多種多様な生き方が本来あって当たり前なので、こんな目標を達成できるかどうかで生きることに価値を見出すことは辞めた方がいいなと私は思います。

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マネできないかもと思ったこと

服のパターン化には限界がある

佐々木さんは本書の中で、白シャツを中心にスティーブ・ジョブズのような「私服の制服化」を実践されてます。

効率性もお金という面でもアイテムを減らすことはメリットが大きいですけど、限界がある気がします。

日本の場合は、四季があるので、どうしても季節ごとの服装が必要になります。

それと、TPOに合わせて服装を変えなくてはならない場合も多いですよね。

冠婚葬祭とかで、自分だけ白シャツとジーンズでラフな格好で行く訳にもいかない場面はあります。

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テレビとパソコンは捨てられないかも

佐々木さんは、実際に捨てたモノの中で、テレビやゲーム機やパソコン、それに付随する周辺機器を捨てて快適になったと書かれてます。

いやー、私にはちょっとまだムリかもしれないんですよね。。。

テレビは確かに、平日の日中は家に居ないし、朝と夜にニュースと天気予報をチェックするぐらいです。

ブルーレイレコーダーで観たい番組だけを録画して見てるので、捨ててしまうとちょっと困るかなって感じます。

あとは、パソコンやプリンター類も、こうやってブログの記事を書いたり、資産運用の為に使うので無くなるとかなり困ります。

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タオルは捨てられない

本書の中で、佐々木さんは家の中にあるタオルを捨てて、手ぬぐいに変えたそうです。

お風呂あがりや顔や手を洗うときも、全てを手ぬぐいで済ましてるんだとか。。。

ちなみにお風呂でも、液体の石鹸で全身を洗うのでシャンプーやリンスは無し。

まるで修行みたいです。

私には、さすがにここまで徹底することはムリかな。

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あなたは「今」、「幸せ」ですか?

「ミニマリズムは「目的」ではなく、「手段」である。」

本書の中で、何度も佐々木さんは、自分らしく生きるための手段としてミニマリズムに辿り着いたと書かれてます。

私は「ぼくたちに、もうモノは必要ない」を通して、「今」を「どう生きるか」を考える必要性があるのかなと感じました。

「いつか」実現する幸せよりも、「今」あなたは幸せを感じられてますか?

本書は、断捨離ブームの火付け役にもなったりして、ミニマリストという言葉が有名になり、モノを捨てることが良いことみたいな単純な捉え方をされがちです。

けど、自己啓発本としても十分に色々な気づきを与えてくれる良書です。

もし、あなたが「幸せ」を感じられてないとしたら、是非、本書を手に取ってみてください。

煩わしい人間関係とかルールとか「こうでなくちゃいけない」という余分なモノと考え方は、さっさと捨てて自分らしく生きてみませんか?

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